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当工法は、砂セメントに連続長繊維を混入して、耐浸食性に優れたジオテキスタイル補強土構造物を造成すると共に、その表面を厚層基材吹付工等で緑化する一体施工方法です。
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■ 工法の特徴 |
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(1) |
擬似粘着力とせん断強度の高い補強土を造成 |
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砂・セメントと水の混合物の中に、エア圧力により強制的に混入させた長繊維は、擬似粘着力とせん断強度の増加により、耐浸食性に優れた補強土を造り上げます。 |
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(2) |
品質の安定性が高い |
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使用する長繊維の種類は、ポリプロピレン繊維で繊維の中では最も軽量であり、比重はポリエステルに比べ約2/3と軽く、優れた耐化学薬品性と耐候性を持つため、造成された補強土中ではバクテリアや水などの影響をほとんど受けず、持続的な品質の安定性を有しています。 |
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(3) |
様々な形状の法面や斜面に対応できる |
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アンカー受圧板の全面被覆 施工後1年 |
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長繊維混入補強土は、砂質土を主体とした土構造物であり、フレキシブルな物性を有し、様々な形状の法面・斜面に対応でき、既存の樹木など景観上保全する必要がある場合は、地形を改変することなく、保護することが可能です。 |
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(4) |
自然土壌条件に近い土構造物を形成 |
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造成された補強土は貧栄養であり、有機質に富む表面緑化工と一体化して自然土壌条件に近い形態となり、樹木の生育に適した質の高い環境を提供します。 |
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(5) |
可搬性に優れ効率的な施工が可能 |
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施工は一般的なモルタル吹付機に専用の給糸装置を追加するだけであり、可搬性に優れ、効率的な施工を図ることができます。 |
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(6) |
長繊維は100mまで給糸可能 |
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長繊維は、エアの圧力による給糸方法であることから、最大160mの長距離圧送を可能とし、長大法面にも十分対応することができます。 |
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■ 施工フロー図 |
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■ 適用範囲 |
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(1) |
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道路法面※1 |
(2) |
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ダム関連法面※2 |
(3) |
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急傾斜地、斜面・山腹崩壊跡地 |
(4) |
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宅地・工事造成地、公園、ゴルフ場、鉄道などの法面 |
(5) |
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極強酸性地山※3の法面 |
(6) |
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EPS※4軽量盛土の表面覆土 |
(7) |
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既設モルタル・コンクリート吹付面 |
(8) |
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既設法枠・アンカー受圧板の全面被覆 |
(9) |
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既設擁壁※5の全面被覆 |
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※1 |
一般道路、高速道路、林道、農道など |
※2 |
ダムサイト、原石山、付替道路、水位変動域など |
※3 |
酸性硫酸塩土壌 |
※4 |
発泡スチロール |
※5 |
間知石積、ブロック積など |
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■ ロービングウォール工法の種類と選定 |
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(1) |
法面保護タイプ |
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法面勾配1:0.5より緩い勾配に適用し、造成厚さは20cmの補強土壁を造成します。
もたれ擁壁や吹付法枠等に比べて高能率を実現します。
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(2) |
擁壁タイプ |
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法面勾配1:0.5未満で安定が確保できる法面に適用し、底面幅100〜150cm、天端幅20〜50cm、直高5m内外を標準とします。
従来の積ブロック工、コンクリート擁壁工に比べて、高能率を実現します。
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(3) |
法面安定タイプ |
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法面安定タイプは、造成厚さ20cmの長繊維補強土壁を造成し、アンカー工の併用で法面の安定化、崩壊防止と全面緑化を同時に図ることを実現しました。 |
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■ 施工例 |
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@ 法面保護タイプ+擁壁タイプ |
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A 法枠の全面被覆 |
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B 災害箇所の復旧 |
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C アンカー受圧板の全面被覆 |
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D 法面安定タイプ |
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